きまぐれロジック

医学生。音楽、日常等 Twitter:@bigbigmuff

轟音で繊細な

‪ここ数年の音楽シーンを見ると、80年代再評価からのシティポップブームが顕著である。

とはいえ人間飽きがくるもので(元からシティポップにどっぷり浸かっているような人なら変わらないだろうが、流行りに影響されるようなタイプならそうである人が多いであろう)、そういった流れに対しもうそろそろ違うものが流行るのではないかと考える人も多そうだ。

そしてそういった考えに実際に触れると、塩っけの強いものを食べた後に甘いものが食べたくなるように、お洒落なシティポップとは打って変わって激しめのハードコアが流行するとよく言われているようである。

 

しかしそのようにシティポップとグランジやノイズの流れを汲むハードコアを対極的なものと捉える風潮がよく見られるが、ここで一歩立ち止まってもう一度それぞれの音楽性について見直してみる。

 

すると、自分には寧ろその2つは表裏一体であるように感じる。

そういった「濃い」パンクロック畑の人々はただ闇雲に激しいという訳ではなく、強力な繊細さがあるように思う。‬

実際、ノイズハードコア等の激しめのジャンルのロックバンドのミュージシャンで、女性ボーカルの歌モノやシティポップ系、ライトメロウ系の音楽でも活躍するミュージシャンは多い。

https://youtu.be/v60m1WhAURk

(例えばこの「Junior Sweet」のアウトロの轟音系ファズのギターソロの繊細さやエモーショナルさは圧巻である。)

 

本題とはややズレるが、高柳昌行さんのように、フリー・ジャズにおけるギターの音には殺気立ったディストーションがよく用いられている。しかし、というか寧ろ「それ故」、繊細さを併せ持つのである。

https://youtu.be/dQqROttDSbs

 

轟音にして繊細。

この2つを両立するような音楽に、個人的にとても興味がある今日この頃である。