きまぐれロジック

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"エロの博物館"に行ってみた

僕はここ数年ほぼ毎年、関東に住む何人かの友人の元へ数日の間遊びに行っている。

これは一昨年前の8月、例年のように友人に会いに関東に行った時の話である。

ちょうど予定が合った期間がお盆シーズンであり、交通費が高かったので、前から興味のあった青春18切符で片道2日かけて行くことにした。

そこで、関東に行くまでに様々な駅を通過したのだが、折角なら寄り道したいな、なんて思いながらも、約束の時間もあったので、結局あまり寄り道することなく東京に到着。

その後関東で数日過ごしたんだけど、折角だし少し遠出して面白いことしたいな、と思っていると、

(そういえば関東から静岡って近いな。静岡って知る人ぞ知るあの「「秘宝館」」あるじゃん。えっ、行きたくない??秘宝館ってもう九州にはないし。………そうだ、熱海へ行こう。)

などという考えがふと舞い降りた。我ながら名案である。

そこで静岡に住む友人にすぐに連絡をし、予定が合ったので急遽静岡に行くことに。

 

そもそも秘宝館って何?って人への説明が遅れてしまったが、秘宝館とは、その昔、温泉街における娯楽施設として日本各地に存在した、「エロの博物館」である。

エロの博物館って何だよ、と思う人も多いことだろうが、その名の通り、本当にエロスにまつわる様々な展示物が収蔵されている施設だ。

Wikipediaによると、真偽はさておき、日本で初めて秘宝館がオープンしたのは1969年の「男女神社秘宝館」(徳島県)だそうだ。その後温泉街を中心に日本各地に日本各地に作られ、団体旅行全盛期であった70年代後半〜80年代において最盛期を迎えたという。そして90年代頃になると、次第に団体旅行が減少したと同時に性的表現をタブー視する社会的風潮よって淘汰されていき、現在では群馬県の珍宝館や熱海の熱海秘宝館など、いくつかの秘宝館を除き多くの秘宝館が廃館となっている。

 

というわけで、(電車で通過したのを除くと)静岡に行くこと自体初めてなのに、その記念すべき初静岡ツアーの行き先が、その""熱海秘宝館""である。

因みに、熱海といえば、温泉街が有名な海沿いの観光地だ。先程から秘宝館の話しかしていないので、熱海のことをあまり知らない人(まああんまりそんな人はいないだろうけれど)からすると、いやどんな街だよ、という印象を抱くかもしれないが、寧ろどちらかというと沖縄みたいな、リゾートっぽいイメージの街である。

 

とまあ前置きが長くなってしまったが、ここからは実際に熱海に行った時の話に移る(因みに館内は撮影禁止であったため、僕の記憶を辿って文章のみで説明していく)。

 

熱海駅に着いて友人と合流すると、早速秘宝館へ行くことに。

駅を出て少しあると、ちょうどワイキキのビーチのように、相模湾を囲む形で街全体が下り坂の斜面になっていた。

この時は夏であったため、観光客で溢れていたが、それらの観光客のようには温泉やビーチに目もくれず、ひたすら秘宝館を目指して直進である。

 

そして歩き始めてそれほど経たぬうちに、我々2人は熱海のリゾート的な雰囲気にそぐわぬ違和感満載の建物に出くわした。

それは小高い丘の上にあり、そこには""秘宝館""の文字が。

その後さらに歩き進んでいくと、その建物に向かって地上からロープウェイが伸びていた。どうやら秘宝館へはこのロープウェイに乗って行くみたいだ。

そしてロープウェイの乗り場へ到着。

ロープウェイの往復乗車券と秘宝館の入場券がセットになったものを購入し、ロープウェイに乗って秘宝館へ向かった(部屋を探すと当時の切符が出てきたので、載せておこう)。

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そしていよいよ待ちに待った秘宝館とのご対面である。我々2人の間に緊張感が漂う。

意を決して中に入ると、目の前に広がるのはまさに「エロの博物館」と呼ぶべき異世界であった。

例えば、マリリンモンローのような人形。近くにハンドルがあり、回すように書いてある。そこで恐る恐る回してみると、事件勃発。人形のスカートがめくれたではないか。なにこれ。

また、目の前で我々に向かって股を広げる裸体の人形。水族館のようにガラス張りの中に入っており、なにやらその横のボタンを押してくださいと書いてある。押してみると、またもや事件勃発。人形の股の間から水が勢いよく上方向に飛び出した。なんだこれ。

そして、巨大な男性器の像。よく安産祈願や縁結びなどの願いをかけて神社に奉られているようなものと同じようなアレである。これに至ってはなんの仕掛けもない。ただ、像が置いてある、というだけである。

更に、後半には壁にテレビ画面が埋め込まれており、そこで浦島太郎のパロディAVが放映されていた。内容としては、亀を助けた浦島太郎への恩返しとして亀が浦島太郎を竜宮城へと連れて行き、そこで竜宮城の美女たちと……ということである。ここで皆さんももうお察しのことかと思うが、そう、亀と亀をかけているのである。男性器に対するモザイクが全て亀の画像であった。因みにこのビデオを見る際には座席などはなく、壁にかかったテレビ画面を皆で囲って立ち見するという実に恥ずかしきシステムであった。そこで立ち見をしようとすると、なんと、周りはカップルだらけではないか!この人々は、カップルで熱海に来たというのに、こんな昼間に秘宝館に行くという選択をしたというのか。やばすぎるカップルである。そしてその中でカップル達と一緒にアダルトビデオを観るのは流石に恥ずかしすぎる。しかしやはり見たいので、我々は勇気を振り絞り最後まで閲覧することに。カップルに囲まれて男女計10人ほどでパロディAVを見たことがある人間、この世にごく少数しか存在しないであろう。

また、途中にはお土産ブースがあり、成人向けのおもちゃなどが販売されていた(そこで男性器をかたどった饅頭を購入したのだが、その後友人の家に忘れてしまい、友人が食べることになってしまった話も、合わせて述べておこう)。

 

とまあ実にくだらない展示物のオンパレードである。性的な展示物というものの、性的に刺激的なものが置いてあるわけではなく、かといって性の歴史にまつわる資料が展示されているわけでもない。本当に、ただただくだらない展示物が陳列されている、というだけである。

初めは、まあどうせ田舎の遊園地のお化け屋敷みたいにくだらない展示物がいくつかあるだけで、すぐ出口に辿り着くんだろうな、と思いながら建物の中に入ったのだが、

………広い。

結局、全ての展示物を回り終えるまで1時間以上を要した。

 

因みに熱海秘宝館には入り口の横には大きなベランダのようなスペースがあり、熱海の街を一望できる。とても綺麗なオーシャンビューなのでオススメだ(よく見る熱海の街の風景の写真は、この秘宝館から撮られていた…?)。

 

とまあこんな感じで我々の秘宝館旅行は幕を閉じた。確かにばかばかしい展示物ばかりだったが、非常に濃い人生経験を得たと思う。これだからB級スポット巡りはやめられない。

その後海鮮丼を食べたり海に行くなどして、温泉には入らなかったものの熱海を満喫することができた。

これを読んだ皆さんも、ぜひ一度秘宝館へと足を運んでみてはどうだろうか。